平和祈念ユニフォームを寄贈
-PRAY FOR PEACE-
昨年に続いて、ヒュンメルはサッカーJ2のV・ファーレン長崎と夏限定で着用する平和祈念ユニフォームを発表しました。9月23日、V・長崎のキャプテン村上佑介選手ら4名が長崎原爆資料館を訪問。ユニフォームシャツとhummel PRAY第3弾スニーカー、それにサポーターらが作成した千羽鶴3万羽を寄贈しました。
長崎原爆資料館に平和ユニとシューズ、千羽鶴を寄贈
長崎原爆資料館を訪れたのは、村上キャプテンの他、今年ルーキーとしてV・長崎に加入したGK富澤雅也、DF田上大地、MF中村慶太の3選手。7-8月のホームゲーム3試合で着用した平和祈念ユニフォームの他、hummel PRAY第3弾スニーカー、それにサポーターらが作成した千羽鶴3万羽を4選手が中村明俊館長に手渡しました。
村上選手は、「このユニフォームを着ることは、大きなものを背負うことを意味します。僕らはサッカー選手として、平和について、発信していければ」とコメント。
ユニフォームや千羽鶴を受け取った中村館長は、「サポーターの皆様が折ってくれました折り鶴ですが、今年は昨年の10倍にもなる3万羽。いろんな呼びかけをしていただいたおかげだと思っております。また、長崎のサッカーチームであるV・ファーレン長崎が、このように平和祈念ユニフォームを着用することで、多くの人の関心が集まると思います。今後ともこうした活動を続けていっていただければと思います」と話しました。
サポーター、千羽鶴の思いを心に刻む
村上佑介選手は、柏レイソル、アルビレックス新潟、愛媛FCを経て、今年からV・長崎でプレー。今回の平和祈念ユニフォーム着用について、他のクラブではできなかった経験だと語る。「長崎というチームに来なければ、こういう風に原爆に関わったり、平和について考えることはなかったんじゃないかと思います。選手として平和祈念ユニフォームを着ることで、平和について考えるということを世界に向けて発信できたことは一選手として誇りに思いますし、ここに来なければ得られなかった経験だと感じています。
今回、こうして平和祈念ユニフォームを着用したことで、より一層平和について自分自身に問いかける機会になりましたし、人としても変われるんじゃないかな、と思いました。僕らV・ファーレン長崎の良さはハードワークすることなので、これからも平和を発信していけるよう、全国の方に見ていただけるように、J1を目指して頑張っていきたいと思います。今回の折り鶴は、サポーターの方たちが本当にたくさん作ってくれましたし、その思いを背負ってプレーしていきたいと思います」
長崎を背負ったチームとともに
折り鶴の呼びかけをし、千羽鶴の仕上げを行ったのは、V・長崎のサポーター団体『Fellow OF VVN』の代表である西野寿伸氏。長崎で育ち、被爆3世でもある彼は、関東に暮らして初めて、原爆について知らない人があまりにも多いことや8月9日ですら報道が少ないことに驚いたという。
「まず、風化させたくないという気持ちがあります。今回の折り鶴は、たくさんの人が最後の仕上げまで関わってくれて、高校生も手伝ってくれました。次に繋いでいく、拡げていく。僕らは子どもの頃、8月9日は登校日で、学校にみんなで集まって千羽鶴を作っていたんですよね。それが当たり前だと思っていた。被爆者の高齢化が進む中で、大人世代が伝えていかないと、と思っていますし、長崎を背負ったチームであるV・長崎と一緒に、色んな取り組みができればいいなと思っています」と語ってくれました。
今回寄贈したユニフォームなどは、長崎原爆資料館の1Fに展示してあります。
V・ファーレン長崎について
V・ファーレン長崎は、有明SCと国見FCが統合した有明SCを前身とし、2005年に現監督の高木琢也氏をテクニカル・アドバイザーに迎え、V・ファーレン長崎に改称。2009年より日本フットボールリーグ(JFL)で戦い、2012年にJFL初優勝。2013年シーズンよりJ2で戦う。V・ファーレンのVは、ポルトガル語で勝利を意味するVITO’RIA(ヴィトーリア)とオランダ語で平和を意味するVREDE(ブレーダ)の頭文字。それに航海を意味するオランダ語VAREN(ファーレン)を合わせた造語。日本初の国際貿易港である長崎から平和への発信と、県民の夢と希望を乗せ、勝利への航海を意味します。
【OFFICIAL SITE】//www.ssksports.com/wp-content/uploads/www.v-varen.com/