hummel PRAY with 知的障がい者
「hummel PRAY」第4弾は、PRAY with 知的障がい者と題し、知的障がい児・者のサッカースクール「トラッソス」を2003年に立ち上げた吉澤昌好氏をモデルに起用しました。スニーカーのアッパーには、知的障がいのある自閉症画家・西岡弘治氏の楽譜アートをデザイン。閉ざされた世界に暮らしがちな知的障がい者の理解が進むように、スポーツとアートというふたつの可能性を表現。スニーカーは、数量、店舗ともに限定で、12月23日(金)より発売をスタートします。
今回のスニーカーによる収益はすべて、吉澤氏が立ち上げたトラッソスに寄付。知的障がい児・者の地域理解が進むように、健常者と一緒にプレーするユニファイドサッカー大会を開催します。私たちヒュンメルは、“違いを受け入れる”ことを学ぶ機会を増やすことで、多様性を認め合える社会を目指しています。
「笑わなかった子どもたちが笑うようになるんです」と語る吉澤氏自身が、
かつては笑わないサッカーコーチだった。
Jリーグの下部組織で、気づいた時には、勝つためのサッカーを“やらせていた″のだが、
今は、「子どもたちの人生に寄り添って、一緒にいる感覚」で、
”やりたくなる″サッカーを目指している。
知的障がい者は、車椅子に乗っていたり、松葉杖をついていたりというように
視覚的な分かりやすさがなく、疑似体験も難しい。
また、知的障がい者にとっては、ルールを理解したり、他者に合わせて活動をすることは
困難を伴う場合が多く、その社会的認知も進んでいない。
「トラッソスでは、彼らの『勝ちたい』とか、『シュートしたい』っていう気持ちを
尊重しつつみんなで楽しめるように、誰もが受け入れられるスクールを目指しています。
同じ趣味で集まっている仲間として、スポーツクラブだからこそできることがある。
介護でも指導でも支援でもなく、人間臭い付き合いの中で人生を共有し、
子どもたちの心の成長に繋げていくことができればと思っています」
吉澤昌好
1975年東京都生まれ。
Jリーグクラブ下部組織での指導者から一転、知的障がい児・者のサッカースクールを行うため、NPO法人「トラッソス」を2003年に立ち上げた。彼らが地域で当たり前に暮らす社会が実現できるよう、全日本知的障がい児・者サッカー競技会『にっこにこフェスタ』を2008年より開催。サッカーを通し、社会へのアプローチも合わせて行っている。
アッパーには、知的障がいのある自閉症画家・西岡弘治氏の楽譜アートをデザイン。学校や仕事なども健常者とは異なり、閉ざされた世界に暮らしがちな知的障がい者の理解が進むように、彼らが持つスポーツとアートというふたつの可能性を表現しました。
西岡氏は、現在、欧米でも注目されている現代アーティストのひとり。楽譜と文字が溶け合ったような揺らぎのある作品で知られる。2016年9月にはロンドンで「Unlimited」主催の展覧会に招かれ、ライブペイントも実施した。
人とコミュニケーションすることに難しさがある西岡氏だが、完成したスニーカーを持ってアトリエコーナスを訪れると、スニーカーを一瞥し、「コウジ!」とひと言。スタッフが、「本人も喜んでいて良かったです」と、西岡氏の気持ちを代弁してくれました。