メキシコW杯後の11/17-18、アンプティサッカー日本選手権が開催!
エスエスケイ/ヒュンメルで応援するアンプティサッカーの日本選手権が、11月17-18日に、富士通スタジアム川崎で開催される。今年は、10月末からメキシコでアンプティサッカーのワールドカップも行われ、話題の多い大会になる。
10/27-11/4、W杯@メキシコ
アンプティサッカーは、30年以上前にアメリカの負傷兵が、松葉杖をついて行うサッカーをリハビリテーションとして始めたのが起源だといわれており、主に上肢、下肢の切断障がいを持った選手がプレー。日本には2010年に導入され、その年に開催されたワールドカップに初出場。今回で4大会連続での出場となり、2014年には、初勝利、決勝トーナメント進出も果たしている。
過去2年間隔で行われてきたアンプティサッカーのワールドカップだが、2016年は行われず、今秋、4年ぶりの開催に。10月27日から11月4日にかけて、メキシコ中部のハリスコ州サンフアンデロスラゴス市でアンプティサッカーワールドカップメキシコ大会2018が開催される。
ヒュンメルのサポートする関西セッチエストレーラスからは、選手3名とスタッフ1名が代表入り。15才の近藤碧選手は、WAFF(世界アンプティサッカー連盟)の年齢規定から試合に出場することはできなくなったが、今後の活躍を期待して、メキシコへ帯同することに。
ワールドカップへの思い
関西セッチエストレーラスのキャプテン冨岡忠幸選手は、3回目のW杯出場。「今回は、若い選手が入ったことと経験のある選手のレベルが上がったことで、過去最高のゲームができると思っています。簡単ではないですが、勝ちにこだわって試合をします。まずはリーグ通過。そして、目標は高く、いけるとこまで、日本代表チーム一丸となって、最後まで戦います」と語ってくれた。
大学生の川西健太選手は、初出場。2017年6月には、アンプティサッカー初となる海外遠征に参加したが、自分の良さを発揮できなかったという。「昨年の遠征では、相手のレベルが高く、思うようなプレーができず、悔しい思いをしました。初めてのワールドカップで少し緊張もありますが、自分らしいプレーをして、チームに貢献できるように頑張ります。練習では、ドリブルとパスの精度を意識してきたので、後悔のないように全力で挑みます」
アンプティサッカーワールドカップメキシコ大会2018は、24チームが、6グループに分かれ、各グループ上位2チームと3位の成績上位4チームが決勝トーナメントに進出。日本代表は、ポーランド、コロンビア、コスタリカとグループリーグを戦う。メキシコ大会全80試合は、SanJuanTV.mxとSan Juan TV – Facebookでライブ中継される。日本代表の初戦コスタリカ戦は、10月28日17:00(日本時間29日8:00)キックオフ予定。
11/17-18、日本選手権@川崎
ワールドカップから帰国すると、気を休める時間もなく、11月17日から日本選手権が開催。昨年は、延長戦の末、FC九州バイラオールが、2年ぶり3度目の優勝を飾っている。
昨年は3位となった関西。冨岡選手は、「メキシコから帰国するとすぐに日本選手権がありますが、もうひと息入れ直してやるだけです。ワールドカップでの疲労とチームメンバーとの練習不足などはありますが、代表で仲間だった選手もライバルになるので、遠慮なくバチバチやります。試合が終われば他チームの選手もまた仲間になる。それがアンプティサッカーのいいところですね」と笑う。
ぶつかり合うクラッチの音がスタンドにも聞こえるほど、スピーディーで激しいプレーが繰り広げられるアンプティサッカー。日本最高峰を決める第8回日本アンプティサッカー選手権大会2018は、11月17-18日、神奈川県川崎市の富士通スタジアム川崎で行われる。入場無料。
アンプティサッカーとは
30年以上前にアメリカの負傷兵が松葉杖をついてプレーするサッカーを、リハビリテーションとして始めたのが競技のきっかけ。フィールドプレイヤーは主に片足の切断者で、日常生活で使われる通常の松葉杖をついてプレーし、GKは主に片手を切断しており、片腕でプレー。フィールドプレイヤー6名とGK1名の7人制サッカー。日本には2010年に導入され、日本代表は2014年メキシコワールドカップで初勝利。決勝トーナメント進出も果たすなど、近年実力を伸ばしている。
【日本アンプティーサッカー協会ウェブサイト】