小学生の甲子園、キャッチボールで基本を学ぶ
小学生の甲子園ともいわれる高円宮賜杯第38回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメントの開会式が8月19日行われた。開幕式の後には、3年連続で日本プロ野球選手会が振興している「キャッチボールクラシック」が実施され、(株)エスエスケイは、日本マクドナルド(株)、UCC上島珈琲(株)とともに、協賛企業として参加。キャッチボールの基本を再確認した選手たちは、小学生日本一の座を目指し、24日まで熱戦を繰り広げている。
野球の基本「キャッチボール」
マクドナルド・トーナメントでのキャッチボールクラシック(以下、CBC)は、3年連続3回目の取り組み。全日本軟式野球連盟も積極的に応援し、中村敏治常務理事は、「『しっかりと捕ってくださいね』という気持ちを込めて、お互いの心を投げ合うのがキャッチボール。大会前日に野球の基本を再認識してもらう、いい機会になりました」と話した。
CBCは、7メートル離れた5名と4名の2グループで、2分間に何回キャッチボールができたかを競うゲーム感覚の競技で、2011年の東日本大震災をきっかけに、プロ野球選手会がスタート。ボールを投げると列の最後尾に移動するため、常にキャッチボールをする相手が変わり、相手の身長や利き腕、技術力に合わせてどんなボールを投げればいいかを考えることが必要で、判断力を養うことにも繋がる。
東北楽天ゴールデンイーグルス・スタジアムDJを長年務めた古田優児氏が、毎年本イベントでMCを務める。「CBCは、野球の技術向上、チームワーク、感謝の気持ちを育てる素晴らしい競技。普段の試合では出ないようなミスもありますが、そこに向き合うことで、失敗しても勉強になる」と、CBCの良さを語る。
キャッチボールを子どもの成長に
CBCには、元プロ野球選手が4名参加し、キャッチボールを通して選手や監督、コーチと交流。横浜とオリックスでプレーした古木克明氏は、CBCには出られなかった控えの選手たちともキャッチボールを行った。
「CBCは、ゲーム性を持たせることで、面白さの出たキャッチボール競技。スポーツって、協力がないと成り立たない。人間関係が希薄になりがちな今の時代だからこそ、スポーツを通して仲間と協力し合った体験をしてもらいたいし、そのための場づくりが必要になります。場をつくってあげれば、野球もできる。商業施設でもストラックアウトをしたり、どこでも野球を楽しむことができるんです。僕自身、『アサカツ(朝活)キャッチボール』というイベントを行い、グラウンドやビーチで子どもや大人と野球を楽しんでいます」と教えてくれた。
今大会は、マクドナルドとUCC上島珈琲が協賛。3位までの入賞チームに、マクドナルド1年分のチケットが贈呈。多くのチームが、自宅から離れた病院で闘病生活を送る子どもと家族のために作られた『ドナルド・マクドナルド・ハウス』での支援活動に繋がる『スマイルソックス』を着用した。また、今年、缶コーヒーのロングセラー製品としてギネス世界記録に認定された『UCCミルクコーヒー』の試飲ブースが設置。暑い夏に頑張るこどもたちのサポートとなった。
SSKは、CBC終了後、スイングスピードコンテストを実施。キャッチボールとともに、野球の2大基本ともいわれる素振りにおいて、回数以外にも数値目標を持つことの重要性を選手たちに伝えました。
キャッチボールクラシックとは
9人1組でキャッチボールの正確さとスピードを争う日本プロ野球選手会考案の新ゲーム。5人と4人に分かれた2チームが7m離れ、2分間で何回キャッチボールができたかを競う。
【キャッチボールクラシック公式サイト】