投球を数値化し、成長のエンジンに
少年野球をがんばる家族を応援しようと、取り組みを進めているSSKでは、全国各地で少年野球教室を開催しています。今春、元中日のデニー友利氏を講師に、大阪・貝塚市の二色グラウンド(貝塚シニア専用G)で、中学生31人(投手26人、捕手5人)を招き、投球教室を開催しました。
投球と捕球のポイント
デニー氏は、投球のポイントとして、
(1)足をあげる時に軸をぶらさない。
(2)体重移動をスムーズに。
(3)投げる際にグラブを横に出すと、肩や肘に負担がかかる。
の3点をあげ、自ら投げながら指導しました。
捕手に向けては、「体を大きく見せるように構えると投手は投げやすい。ミットは面を正面に向け、捕球後は動かさないこと。的となるミットを下に向けると、投手は投げづらい。ミットを動かすと審判員が不正な捕球と意識し、ボールと判定することがあります」と解説。
ブルペンで力強い速球を投げ込む投手たちの投球フォームも確認したデニー氏。「アゴを引いて投げるように」「頭を動かさずに捕手のミットを見て」など、それぞれにワンポイントアドバイスを送り、修正できた投手には「オーケー、オーケー」と親指を立て、笑顔を交わしました。
投手の変化や上達を数値で把握
教室の最後には、投手が投げたボールの球種や回転数、腕の振りなどが分かるエスエスケイテクニカルピッチを使って、現状を数値で把握しました。
選手たちの回転数は、2100前後を記録。プロで2800前後ですが、貝塚シニアの山本雅宏監督は、「数ヶ月単位で、投手の変化や上達が分かる。数値目標の設定などで、モチベーションもアップする」と語り、西村知紘投手は、「このボールを使うことで、自分自身の成長がよく分かる」と話しました。
SSKテクニカルピッチとは
『SSK TECHNICALPITCH』は、硬式野球ボールと同じ重さ・硬さ・素材で作られたIoT野球ボール。回転軸や回転数を数値化し、ボールとスマートフォンアプリで、効果的な投球トレーニングを可能にします。
【SSKテクニカルピッチ特設サイト】
(取材協力:サンケイスポーツ)