Sports Co-Creation

スポーツで平和を繋げる取り組みに

デンマークのスポーツブランド「ヒュンメル」は、2015年にV・ファーレン長崎とピースユニフォームを発表して以来、スポーツを通した平和の発信を行なっている。ピースプロジェクトをスタートして7年目の今年は、広島市で開催されたピースマッチのエキップメントパートナーとなり、2種類のピースユニフォームをデザインした。

◾️7年目のピースユニフォーム
スポーツを通して平和を考えるヒュンメルのピースユニフォームも今年で7年目。今回は、広島県選抜と長崎県選抜の2つのユニフォームを同じ考え方でデザイン。広島のユニフォームの前面には原爆ドーム、背面には平和祈念像というように、広島は長崎の、長崎は広島の平和への願いを背負うデザインに。

また、原爆ドームと平和祈念像の周りには、花言葉が「平和」や「希望」を意味するデイジーを配置。原爆ドームの周りには6輪、平和祈念像の周りには9輪の花を咲かせ、86日と89日をイメージ。平和や希望が広がる様子を表現した。  

また、2回目となる「HiFA 平和祈念 2021 Balcom BMW PEACE MATCH」のロゴデザインを合わせて作成。ユニフォームのベースにも使用した平和の象徴のハトをベースに、2つのドーム(原爆ドームと旧浦上天主堂)とサッカーボール、両地名と被爆日と共に入れ、過去の歴史を振り返りながら、スポーツが楽しめる平和が続くようにと願うシンボルとしてデザイン。

さらに、今大会の後援となった国連訓練調査研究所(ユニタール)のロゴを胸に配置。広島事務所の隈元美穂子所長(持続可能な繁栄局長兼務)は、「国連は、戦争の悲劇から学び、持続可能な平和を築いていくために設立されました。困難からのしなやかな復興と平和を体現する広島と長崎の意匠とともに、国連ユニタールのロゴをユニフォームにあしらっていただくことを、とてもうれしく、光栄に思っております」と語った。

◾️Change the World Through Sport.
194586日午前815分に広島に、その3日後の89日午前112分に長崎に原子爆弾が投下され、両都市合わせて21万人以上が命を落とし、現在まで後遺症で亡くなった方を含めると、50万人を超えていると推計されている。

ピースマッチは、広島と長崎からスポーツで平和を発信する取り組みとして、松井一實広島市長の呼びかけで2019年にスタート。昨年はコロナ禍の影響で開催できず、2年ぶり2度目となった。試合は、広島県選抜U-15と長崎県U-15の被爆地同士の中学生の試合が予定されていたが、コロナ禍の制限により、長崎県U-15が参加ができなくなり、広島県選抜U-15とサンフレッチェ広島ジュニアユースの試合となった。

試合終了後、広島県選抜U-15の山元大輝選手は、「ピースマッチで平和の想いとサッカーに対する気持ちを持ってプレーすることができた。ユニフォームも平和への想いと華やかさがあって良かったです」と汗をぬぐいながら話してくれた。

ヒュンメルは、ブランドミッション「Change the World Through Sport.(スポーツを通して世界を変える)」を具現化していくために、今後も平和の想いを繋げるための取り組みを行なっていきます。