【ヒュンメル】広島と長崎のU-15が今年もピースマッチで平和を祈念
2019年に広島と長崎のU-15選抜の試合でスタートしたピースマッチ。今年も8月7日、「HiFA 平和祈念2024 Balcom BMW PEACE MATCH」が、エディオンピースウイング広島で開催。デンマークのスポーツブランドhummel(ヒュンメル)は、ピースユニフォームを担当。サッカーを通した平和の発信を行なっていきます。
試合前に行った平和学習
8月7日、前日の平和記念式典の会場撤去作業が行われる、この時期特有の姿を見せる平和公園に2つのサッカーチームが集まり、共に献花を行い、祈りを捧げ、広島平和資料館を見学。感想を話し合い、発表するなど平和学習を行いました。資料館の見学後、選手たちは、「たくさんの犠牲になった子どもの展示を見て、夢を持ってサッカーができることを当たり前ではないと思った」、「ピースマッチを通して平和を発信できるきっかけにしたいと思う」などと発表。「当たり前ではない今に感謝したい」という言葉が多く聞かれました。
試合に先立って行われたピースセレモニーでは、広島市立五日市観音中学校の川島琉華さんと今西陽埜さんが、「中学生の私たちも、被爆者の声に耳を傾け、原子爆弾の悲惨さを次の世代に語り継いでいきます」とし、「このフィールドからすべての人々が『平和』を感じる喜びと、自由に夢を語れる世界を築くことを宣言します」と発表。
ピースマッチの発起人でもある松井一實広島市長は、「サッカーを通じて平和に感謝すること、日常を通じて平和について考えることを実践し、『ヒロシマ・ナガサキの心』を発信するアスリートになってほしい」と選手たちに期待を込めた激励の言葉を送りました。
平和だからこそできるサッカーの喜び
ピースマッチの第1回大会となる2019年より、エキップメントパートナーを務めるヒュンメルは、両チームのユニフォームを担当。原爆ドームと平和祈念像という両県の平和のシンボルをどちらのシャツにもデザインし、平和の象徴であるハトを『SHARE THE PEACE』というメッセージとともに羽ばたかせました。また、胸には平和都市・広島に設立された最初の国連機関である国連訓練調査研究所(ユニタール)のロゴが入り、平和の発信を後押しします。
試合はアディショナルタイムにも加点した広島県代表が5-1で勝利。広島の朝田真生監督は、「今のこの世界、平和が当たり前じゃない。今日の試合もいろんな想いを持ってプレーしてくれたと思います。このステージがゴールではないので、ミスを恐れず、チャレンジしてほしい」と今後のさらなる活躍に期待しました。
広島県サッカー協会の宗政潤一郎会長は、「ピースマッチは今年100周年を迎えた協会にとって最も重要な大会のひとつで、広島ならではの大会。選手たちには平和だからこそできるサッカーの喜びを発信してもらいたいし、今後も平和について考えてくれたらと思っています」と語りました。
ピースユニフォームをつくり続けて10年目となったヒュンメルでは、ブランドミッション「Change the World Through Sport.(スポーツを通して世界を変える)」を具現化していくために、今後も継続して、平和の想いを繋げるための取り組みを行なっていきます。