【ヒュンメル】インクルーシブサッカー、「体験を共有することで生まれる笑顔や喜び」
デンマークのスポーツブランドhummel(ヒュンメル)は、2018年にスタートしたインクルーシブサッカー大会『ゴチャタノ』を3月上旬に東京都江戸川区で開催。昨年に続き、ドイツブンデスリーガの1. FCケルンが参加する日独交流イベントとなり、選手とスタッフ含めて200名以上が多様性を実感した1日になりました。

ごちゃ混ぜを楽しむ

インクルーシブサッカー大会『ゴチャタノ』は、知的障がいのある人とない人が混成チームとなり、バランスボールやソフトラグビーボール、風船などを使って、サッカーを行うイベント。サッカー経験者も上手くプレーできなかったり、予想外のプレーが起こるのが醍醐味。ごちゃ混ぜを楽しみ、勝ち負けではなく、楽しむことを目的にしています。

コロナ禍の中断期間を経て、昨年はドイツブンデスリーガの1. FCケルンとドイツ学校「東京横浜獨逸学園(DSTY)」が参加する日独交流バージョンに発展。今回は4歳から65歳までがプレーし、アンプティサッカー(下肢切断)の日本代表選手も参加。6回目の開催となりました。
初めましてを深める仕掛け

初めて会うメンバーとの緊張感をほぐすのに一役買うのが、チームごとに用意した21種類のユニフォーム。ビブスや単色のTシャツではなく、チームごとのオリジナルユニフォームということが、ゴチャタノのこだわり。知的・発達障がい児・者の中には認識が弱い人も多く、見た目ですぐに分かる同じユニフォームで仲間だと認識することが重要だという考えから行っています。

イベントはまず、チームごとの話し合いからスタート。チーム名やゴールパフォーマンスを決めた後に、1. FCケルンでU-12監督を務めるエヴァンゲロス・ネソスさんがウォーミングアップを担当。コート半面ごとに分かれた参加者が、合図と共にコートの中を動き出し、正面に来た人とハイタッチをしたり、腕を組んでくるっと回ったり。吉澤さんは、「自然とコミュニケーションが取れて仲が深まるウォーミングアップが初めて会う者同士の心の距離をぐっと縮めてくれ、一気に笑顔が広がりましたね」と語りました。
参加者の笑顔を目的にしたイベント

1. FCケルンのネソスさんは、「見ているだけでも笑顔が溢れるような素晴らしいイベントでした。ドイツでもインクルーシブサッカーは行っていますが、こんなにもごちゃごちゃなイベントは経験がありません。それに、ゴチャタノに参加するために遠方からも来ている人がいて、そのことにも感銘を受けます。労力と時間をかけてオーガナイズされ、参加者の笑顔のために行われているイベントだということを強く感じました」と振り返りました。

ヒュンメルは、ブランドビジョン“Change the World Through Sport.”(スポーツを通して世界を変える)を実現するための取り組みのひとつとしてゴチャタノを行っています。ゴチャタノは加わる人たちによって形を変え、広がってきたイベント。ヒュンメルでは、今後も体験を共有することで生まれる笑顔や、それをきっかけに広がる喜びや学びを広げていくために、トラッソスと共に取り組みを推進していきます。
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