malva浅野代表、 「人間的に成長してほしい」
1対1の大切さを説くmalvaサッカースクールは、千葉県を中心に山形や熊本など、全国20校にまでスクールが拡大。サッカーを通して人間的にも成長してほしいと語る浅野智久代表に話を聞いた。
1対1へのこだわり
ヒュンメルがサポートするmalva(マルバ)サッカースクールは、1対1の大切さを説くジュニアスクール。3才からフットサル関東リーグに所属するトップチームまで、一貫した選手育成と指導方法で知られ、大津祐樹選手(横浜F・マリノス)や古賀太陽選手(柏レイソル)、上田綺世選手(鹿島アントラーズ内定)など多くのトッププレイヤーを輩出。育成に評判があり、Jクラブや協会からも注目されている。
浅野智久代表は、ブラジル1部リーグのヴォタフォゴとの選手契約やセリエA挑戦などサッカーキャリアのほか、音楽業界で働いていた異色の経歴を持つ指導者。誰もが楽しく集まれる場所を作りたいという気持ちからサッカーに戻り、自らが苦手だったと語る1対1にこだわりを持つ。
「malvaが1対1にこだわる理由は、まずサッカーとは相手と戦うスポーツであり、すべての場面で1対1があり、その繋がりで11人が存在するからなんです。僕自身は、1対1が嫌いだったし、苦手だった。勝ち負けがはっきりしてしまうから。当時は、『オレがオレが』という性格ではなかったので。でも、1対1で勝てないと評価されないんですよね。だからこだわっています」
「1対1でのトライをいっぱいして、成功と失敗を繰り返すなかで、できることとできないことを確認することが大事です。そして、どうすればそれができるようになるか、目標を達成するために何が足らないのか。子どもたちには、人間的にも成長してほしいと思って、そうやって一人ひとりと向き合っています」と、意図を語る。
子どもがチャレンジできるスクールに
トップチームがあるmalvaでは、選手がコーチをしたり、サッカーでのキャリアを続けたい選手がコーチをしながら、学ぶ場所にもなっている。「コーチたちに対しての思いは選手と同じです。人のために責任を全うすること、最後までやりきること、そして、相手に対して今何をしないといけないのかを感じ、行動することが大切になってきます。自分が思っていることと違うことが起きると、だいたい不満が生じる。そういったときに声をかけて、よいほうに立て直すことができることも大切ですね。どこで自分のストロングポイントを発揮するか。それは子どもたちもコーチも同じ」と浅野代表は、コーチへの思いを語る。
malvaのコーチ陣の中で、最も責任の高いコーディネーターを務める清水健コーチは、「浅野が求めているのは、人間としての成長です。子どもの成長、スタッフの成長。自分自身もやれることを増やしていくことがチャレンジだと思っています。楽しいだけじゃない。言わなきゃいけないことや逃げずにやるべきことに向き合って、一人ひとりを大事にし、子どもたちがチャレンジできるようなスクールにと思っています」と語る。
考えることで成長する
また、浅野代表は、チームとして試合に出る以上、全部勝ちたいという気持ちはありながら、何でもいいから勝てばいいわけではないという。例えば、自陣でボールを回すことについて、「危なくなったら蹴り出してもう一度ディフェンスから、とは思わない。リスクのある部分でもボールを回すことも大事で、リスクを避けてしまうと、そこで取られてショックを受けることはなくなります。戦術によって、ショックを奪うことはマイナス。失敗と成功の経験をどう自己分析できるかが成長のキーになる。優勝したけど夢がかなわないよりも、優勝しなかったけど夢がかなうほうがいいと思っています」とスクールの存在意義は、一時的な成功体験にあるわけではないと語る。
「スポーツって人を元気にしますよね。みんなでどうやって楽しむか、点を取るか、味方や相手の特徴を知るかなど考えることでみんなのレベルが上がる。いろんな場所でいろんな人と話し、考えることで、学べたり、成長できることがある。それが地域に還元されていくことで、大きくいうと、スポーツを通して世界が力を付けて、元気になるんじゃないか、とも思います。そうやって、子どもたちには、人に優しくできたり、メンタル的に強くなったり、サッカーを通して、学んだことを人生に生かしてほしい。自分の学びや考え方の原点を振り返ったときに、それがサッカーだと嬉しいです」
malvaサッカースクール
malvaサッカースクールは、千葉県を中心に山形や熊本など、全国20校を展開。3才からフットサル関東リーグに所属するトップチームまで、一貫した選手育成と指導方法で知られ、多くのトッププレイヤーを輩出。育成に評判があり、Jクラブや協会からも注目されている。
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