WORK

仕事も子育ても
その時にしかできないことを



大阪本社の管理本部、財務グループで働く内山歩美は、入社以来財務経理の部署で働いており、4月から小学校に通う息子と保育園に通う娘の2人の母でもある。エスエスケイではまだ少ない2度の産休、育休から復帰し、時短勤務制度を利用している。

Ayumi Uchiyama 内山 歩美

大阪本社勤務 /  財務グループ所属
1995年4月入社 / 最終学歴:高卒 / インタビュー:2019年3月実施

数字から感じるスポーツの会社

高校までバレーボール部に所属し、スポーツが好きだった内山は、学校の友だちの中では少数派の就職という道を選択した。普通科に通っていたが、経理課に所属することに。「当時はまだパソコンもそこまで一般化していなかったし、電卓すらたたいたことなかった」と戸惑いながらも仕事に慣れ、会社を数字という側面から見られるようになった。

「財務部にいると、スポーツの会社で働いているということは、帳簿に出てくるチームや選手、取引先の名前などからしか実感することはありませんが、スポーツの会社だからこその社内の明るさやスポーツの持つ高揚感や楽しさを感じることができます」

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初めての職場復帰

主任に昇格したしばらく後、内山は子どもを授かった。「入社当時は、2-3年働くと女性社員は辞める方が多かったのですが、その頃には、子どもが生まれても会社を辞める社員が少なくなっていて、私もその流れにのった感じです」

1年半ほどの産休、育休を経て、仕事に復帰した内山は、仕事の進め方を意外と忘れていると感じ、取り戻そうと懸命になった。「職場復帰して半年くらいたった頃に、肺炎になり2週間ほど会社を休みました。仕事復帰も子育ても保育園も初めてのことで、いろんなことを全部頑張らないと、という意識がやっぱりありました。近所に両親がいないので、夫婦でどう日常を回すか、が重要で、倒れてなんかいられないという意識から、それまでの生活を見直すことになりました」

本社の財務グループは、16名の社員が所属し、内山の他にも2名の女性社員に保育園に通う子どもがいる。彼女たちの存在が心強く、部署のメンバーみんなが理解し、サポートしてくれることで、仕事と育児の両立ができているという。「財務という仕事上、正確性は当たり前ですが、時間が限られている中で、自分が明日いなくても仕事が回せるように、仕事の進捗を共有し、連携しています。財務部では、男女とも子育て世代が多いことや女性が職場に多いこともあり、育休や時短などの制度利用に対する理解が進んでいるので、そこは助かっています。本当に周りに助けられている、と思います」

男性も働きやすい職場環境に

2016年3月に改正され、2017年1月に全面施行された育児・介護休業法では、3才に満たない子どもを養育する場合、1日の労働時間を「原則6時間」とした。エスエスケイでは、2015年7月に、3才までを6時間、小学3年生までを6.5時間の短時間勤務制度を導入。2019年4月からは、小学3年生まで6時間の短時間勤務ができるように制度を充実させた。

2回目の復帰についての不安はあまりなかったという内山は、自分のペースで家庭と職場を行き来し、午前30分・午後60分、9:30から16:30までの6時間勤務を選択している。「従来子どもが3才になると、時短が30分減っていたのですが、4月から小学3年生まで6時間の時短勤務が取得できるようになりました。保育園の閉園時間もあり、自宅が遠い社員にとってはありがたい変更です」

「主任になった後は、仕事を任されて楽しかった部分もありました。でも、私はあと5年ほど、こういう働き方をしようと考えています。子どもを生んでからもばりばり仕事をしたいという人もいますし、産休明けでも昇進の道がスムーズに続くようになってほしいと思います。主張ばかりじゃだめだと思うので、生産性を高めたいと思いますが、1時間単位の有給休暇の取得など、子育てをしながらも仕事を続け、成果を出すための手助けをしてくれる制度が今よりも整備され、女性はもちろん、男性社員も働きやすい職場環境になってくれればと思います」

「私自身、結婚が早くなかったですし、結婚や出産は計画してできるものでもありません。子育てをしていると、思い通りにならないことが多いですが、仕事も子育ても、その時にしかできないことを、やれる時に思いっ切りやるだけだと思っています」