スポーツビジネススタイルを推進!
2018年春、スポーツ庁が健康増進のため、ビジネススタイルに歩きやすいスニーカーを取り入れることを提案する「FUN+WALK PROJECT」をスタートさせました。フットウェアビジネスや直営店ビジネスを主業務のひとつにしている(株)エスエスケイでは、FUN+WALK PROJECTに連動し、スポーツビジネススタイルを推進。働きやすい環境づくりや自社商品の提案などにいかしています。
FUN+WALK PROJECTを背景に
FUN+WALK PROJECTのホームページによると、ビジネススタイルにスニーカーを取り入れて歩くことで、 脳に酸素が回り仕事効率がアップしたり、血行が良くなり、むくみがとれ美肌効果が期待できるなど、歩くことの効用が分かります。いつも下車するひとつ前の駅から歩くことで、ショッピングができたり、おいしいお店を見つけたり、イベントに参加したりと、日々の生活に新しい風を吹き込むことも。
エスエスケイでは、働き方プロジェクトを発足し、働き方の多様性についての意見が多く交わされました。夏はポロシャツ、冬はブレーカーが制服として支給されていることもあり、スポーツウェアを取り入れることにはなじみがありましたが、男性はスーツに革靴、女性は制服着用が基本でした。しかし、この数年で定着したクールビズにより、半年以上ネクタイをしていない実情を考えると、足元も含め、よりスポーツ会社らしく、スポーツビジネススタイルで働こうということは、自然な流れとしてありました。
プロジェクトチームからの提案を受け、会社はスポーツビジネススタイルの導入を決定。TPOを考慮しながら、ノーネクタイ、スニーカーでの通勤・就労を許可し、スポーツ会社らしいスポーツビジネススタイルで働きましょう、と全社朝礼でも発表しました。
スポーツの機運を高める
もちろん、担当業務やその日の予定によってスタイルも履くシューズもまちまち。スニーカーで通勤が楽になり、リラックスして仕事ができるという機能的なプラスがあり、社用車に乗る際には運転がしやすいという声も。フットウェアを販売する部署では、「例えば、ヒュンメルの取り扱いがないお店に営業に行く際に、ヒュンメルを履いて行くことで、注文がもらえたりすることがありますし、話題には上るので、行くお店を考えて履くスニーカーも考えています」とセールス面でのプラスも。
管理部門からは、「ヒュンメルやパラディウムのシューズを履く機会が増え、自分の会社が展開しているブランドや商品について、さらに親しみがわくようになった」と会社について知る機会にもなっている。
プロジェクトメンバーで、情報システムグループの安井慎司は、「大事なのは、楽な格好をすることではなく、自分たちの取り扱っている商品の機能やスタイルを実感し、率先垂範することであり、2019年から2021年までのゴールデン・スポーツイヤーズといわれる時期を控えて、スポーツの機運を高め、その可能性を広げることにあります」と話す。
スポーツビジネススタイルは、まだ試行錯誤の段階ですが、スポーツをビジネスにも取り入れられるようにすることは、スポーツ会社としては日常的にするべき仕事のひとつ。安井は、「このプロジェクトは次世代を担う若いメンバーが多い。社会に多様な働き方や考え方が増えていく中で、私たちはスポーツ会社の社員として何ができるか、会社が掲げるキャッチコピー『スポーツで人を元気に』に繋げるにはどうしたらよいか、そして自分たちのやりたいことを具現化するにはいつ、どこで、どのように動けばいいのか、そのようなことを考えるきっかけにしてほしい」とプロジェクトを進めています。