キャッチボールの全国大会「震災を忘れない」
少年野球をがんばる家族を応援しようと、取り組みを進めているSSKでは、日本プロ野球選手会が振興しているキャッチボールクラシックを2015年より応援しています。12月17日に、「キャッチボールクラシック2017全国大会」が東京都八王子市の中央大学多摩キャンパ スで行われ、SSK は協賛企業として参加。小・中学生約740名が繰り広げるキャッチボールを応援しました。
震災を忘れない
今年のキャッチボールクラシック(CBC)の全国大会は、初めての単独開催に。昨年までは、プロ野球選手会のファン交流イベント「ベースボールクリスマス」の中で行われるひとつのイベントでしたが、今回はCBCをメインに、野球教室や市民向けの投げ方教室が行われました。
CBCは、2011年3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに始まりました。福島県内の一部地域では、放射性物質の拡散により屋外での活動制限が行われ、野球ができなくなった子どもたちがいました。『子どもたちの笑顔のために何かできないか』という福島県の中学校の先生たちの熱い思いをに応えたプロ野球選手会が、CBCという新競技を福島でスタートさせたのです。
今回、初めて単独開催となったCBCですが、福島の先生たちの思い入れは格別で、総勢40名がスタッフとして運営を手伝いました。福島県中学野球競技力向上委員会の磯﨑邦広会長は、「選手会の皆さんには、助けられたという思いがあります。CBCは、いわば復興のシンボルとして始まりましたが、単独開催となることで、CBCに焦点が当たり、年月が経って忘れられているところもある震災のことを改めて思い出すことができたと思います」と語りました。
キャッチボールを子どもの成長に
今回、全国の予選を勝ち抜いた小学生40チーム、中学生34チームに加え、各球団1名の12名のプロ野球選手が参加しました。そして、特別ゲストとして、人気タレントの鈴木福くんがユニフォーム姿で登場し、始球式から始まり野球教室、プロ選手とともにCBCを行い、会場を沸かせました。
決勝戦は、この日行われた予選を勝ち抜いた8チームが登場。小学生の部は、福島県の表郷スポーツ少年団が116回を記録して1位タイ。大阪の佃ホワイトスターズとの1分間の延長戦を制して、福島に優勝をもたらしました。そして、中学生の部は、福井県かほく市の高松中学ソフトボール部が、女子チームとして、初の栄誉を手にしました。
CBCは、磯崎会長が言うように、震災復興の取り組みのひとつでもあり、グラウンドで当たり前に野球ができることの素晴らしさを思い出させてくれるイベントです。また、今年から八王子市の小学校では、投力の向上やコミュニケーション学習を目的に、CBCを授業に取り入れています。エスエスケイでは、CBCを応援することで、子どもたちが野球を通して人と繋がり、成長していくお手伝いができればと思っています。
キャッチボールクラシックとは
9人1組でキャッチボールの正確さとスピードを争う日本プロ野球選手会考案の新ゲーム。5人と4人に分かれた2チームが7m離れ、2分間で何回キャッチボールができたかを競う。
【キャッチボールクラシック公式サイト】