SSK指定管理施設で初のアンプティサッカー体験会を実施。
3月2日(金)、(株)エスエスケイが指定管理施設を務める大阪市立千島体育館で初めてとなるアンプティサッカー体験会を行いました。サッカーチームの小学1年生から6年生までの子どもたちに加え、保護者やコーチ、施設スタッフら約50名が参加し、クラッチをつきながらプレーするサッカーを楽しみました。
アンプティサッカーを通しての気づき
アンプティサッカーは、日本では2010年に始まった障がい者スポーツで、病気や事故で手足を切断した選手が松葉杖をついてプレー。多様性の推進や共生社会の形成などを目的として、学校や自治体での体験会も多く開催されている。
月に1-2回、各地で行われる体験会に講師として参加する関西セッチエストレーラスの辻選手は、6年ほど前に仕事中の事故で右足を切断。アンプティサッカーを始めて4年目になる。「僕自身、アンプティサッカーを始めたことで、新しい仲間ができましたし、知らない世界に出会うこともできました。できるだけ多くの体験会に参加して、アンプティサッカーを通じての気づきが広がれば嬉しいです」と話す。
足がなくてもできるサッカー
体験会は、低学年と高学年に分かれ、ランニング、パス、ドリブルなどでクラッチの使い方を学んだ後、ゲームを実施。最後は大人対子どもの試合を行った。コーチは、普段の練習とは異なる取り組みに、「思った以上にしんどかったですけど、新鮮で、いい勉強になりました。違う筋肉を使うことで、いい練習にもなったと思います」と語った。
子どもと一緒に体験をした保護者からは、「すごく難しいけど、だんだん慣れてきて。選手たちは純粋にすごいな、と思いますし、足がなくてもサッカーができるって、すごいいいですよね」と話した。
試合後に行った選手たちへの質問タイムでは、「足の切れた先はどうなっていますか?」や「普段足や手がなくて、どうしてるの?」、「怪我をしたとき、たくさん血が出た?」など、多くの質疑が交わされました。
エスエスケイ/hummel(ヒュンメル)では、毎春行われているアンプティサッカー全国大会「コパアンプティ」の協賛や関西セッチエストレーラスのサポートを通して、自由で多様性が認め合える社会を目指しています。
アンプティサッカーとは
30年以上前にアメリカの負傷兵が松葉杖をついてプレーするサッカーを、リハビリテーションとして始めたのが競技のきっかけ。フィールドプレイヤーは主に片足の切断者で、日常生活で使われる通常の松葉杖をついてプレーし、GKは主に片手を切断しており、片腕でプレー。フィールドプレイヤー6名とGK1名の7人制サッカー。日本には2010年に導入され、日本代表は2014年メキシコワールドカップで初勝利。決勝トーナメント進出も果たすなど、近年実力を伸ばしている。
【日本アンプティーサッカー協会ウェブサイト】